カートは空です。
商品1821/2194
中国のインターネットの発展は、7億の網民(ネット市民)が発言・交流する空間を生み出した。特にモバイル時代に入り「微博」「微信」など交流アプリが世論形成に大きな役割を果たしている。だが言論空間の主導権を奪われることに脅威を抱いた習近平政権は強い言論統制という「壁」を築く一方、利便性の高いネット環境を提供し、網民を囲い込もうとしている。「壁」と「微」の空間で何が起きているかを考察する。
古畑康雄(ふるはた・やすお)1966年東京生まれ。共同通信社記者。89年東京大学文学部(中国語中国文学)卒業後、共同通信社に入り、地方支社局を経て97年から北京の対外経済貿易大学に語学研修留学。帰国後、2001年から共同通信社の中国語ニュースサイト「共同網」を企画、運営(16年5月まで)。中国のネット動向も研究、主要著書に『「網民」の反乱―ネットは中国を変えるか?』(勉誠出版、2012年)、『中国ネット最前線』(共著、渡辺浩平編、蒼蒼社、2010年)、『アジア遊学 193 中国リベラリズムの政治空間』(翻訳、石井知章・緒形康編、勉誠出版、2015年)など。
・「国際貿易」(2016年12月6日)にて、本書の書評が掲載されました。・「日本経済新聞」(2017年1月8日)にて、本書の書評が掲載されました。・「中国研究月報」Vol.71 No.5(No.831)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:山田賢一(NHK放送文化研究所))