カートは空です。
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日本統治時代を超えて現在まで続く日台の様々なつながり、日本で生活する「華僑」の現状や葛藤などから隣国・台湾を知る。複雑な歴史と民主化・本土化に起因するナショナルアイデンティティのゆらぎ、エスニックグループや出生地、世代などによって変化する価値観やイデオロギー、そしてIT大国として、新しい民主主義国家としての変化など、台湾の過去と現在、そしてこれからの可能性を提示する。
陳來幸(ちん・らいこう)兵庫県立大学教授。専門は中国近代史、華僑華人史。主な著書に、『落地生根―神阪中華会館の百年(増訂版)』(共著、研文出版、2013年)、『近代中国の総商会制度―繋がる華人の世界』(京都大学学術出版会、2016年)がある。北波道子(きたば・みちこ)関西大学教授。専門はアジア経済論、NIES論。主な著書に、『後発工業国の経済発展と電力事業―台湾電力の発展と工業化』(晃洋書房、2003年)、『日本資本主義と朝鮮・台湾』(共著、京都大学学術出版会、2004年)、『陳水扁再選―台湾総統選挙と第二期陳政権の課題』(共著、アジア経済研究所、2004年)、『中国農村の構造変動と三農問題』(共著、晃洋書房、2005年)、『台湾の企業と産業』(共著、アジア経済研究所、2008年)、『台湾を知るための60章』(共著、明石書店、2016年)などがある。岡野翔太(おかの・しょうた)大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程。台湾名は葉翔太。専門は近現代中国研究、近現代台湾研究、華僑華人研究。主な著書・論文に、「中華料理業から見る華僑」(呉宏明・髙橋晋一編『神戸華僑と南京町』、松籟社、2015年)、「日本における台湾同郷組織の成立とそのジレンマ―日華平和条約の締結と終了を起因として」(『現代台湾研究』第46号、2016年1月)、「「台僑」と「華僑華人」―中華民国と台湾の狭間で」(赤松美和子・若松大祐編『台湾を知るための60章』、明石書店、2016年)などがある。
・「毎日新聞」(2017年2月26日)にて、本書の書評が掲載されました。・「信濃毎日新聞」(2017年3月26日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:久保亨(信州大学教授))