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和語と漢語が深く関わり合った明治期、言文一致体の発展が日本語そのものを変化させていった。そして、その過程は、オノマトペにも影響を与えている。明治・大正の小説作品に見られる用例を丹念に分析し、日本語意味変化の源を探る。
中里理子(なかざと・みちこ)1961年生まれ。お茶の水女子大学大学院博士課程単位取得満期退学、お茶の水女子大学大学院博士号取得(論文博士)。白百合女子大学基礎教育センター教授。専門は日本語学。主な論文に、「近世演劇のオノマトペ―歌舞伎・浄瑠璃台本を対象に―」(『上越教育大学研究紀要』22巻2号、2003年)、「徳田秋声作品に見るオノマトペ―『足迹』『黴』を中心に―」(『上越教育大学研究紀要』28巻、2009年)、「義経記の擬音語・擬態語―「太平記」との比較を中心に―」(『白百合女子大学研究紀要』50号、2015年)などがある。