オノマトペノゴギヘンカケンキュウ

オノマトペの語義変化研究

中里理子 著
ISBN 978-4-585-28030-9 Cコード 3080
刊行年月 2017年2月 判型・製本 A5判・上製 272 頁
キーワード 日本語,言語,近代

定価:7,700円
(本体 7,000円) ポイント:210pt

 品切 
書籍の詳細
「まじまじ」「わくわく」「うっとり」…
周辺語彙との関わりから、徹底的に意味変化を追究するオノマトペ(擬音語・擬態語)最新研究!

和語と漢語が深く関わり合った明治期、言文一致体の発展が日本語そのものを変化させていった。
そして、その過程は、オノマトペにも影響を与えている。
明治・大正の小説作品に見られる用例を丹念に分析し、日本語意味変化の源を探る。

 

 

目次
まえがき

序章
1.研究の目的
2.研究の範囲と対象
3.本書の構成
4.用語・表記の解説

第1章 オノマトペの捉え方と意味に関する先行研究
1.はじめに
2.オノマトペの捉え方と名称の変遷
3.和語系オノマトペと漢語系オノマトペに関する研究
4.本研究で行う語義変化研究の立場

第2章 小説作品に見るオノマトペの語義変化
1.はじめに
2.オノマトペの多義の解消―「まじまじ」を例に―
3.オノマトペの語義の縮小―「わくわく」を例に―
4.周辺語彙との関連―「うっとり」「うっかり」を例に―
5.本章のまとめと考察
補節 オノマトペにおける音と意味の関連―隣接するオノマトペの意味の重なり―

第3章 小説作品に見る和語系オノマトペと漢語系オノマトペの関わり
1.はじめに
2.明治期の漢語
3.明治前期の和語系・漢語系オノマトペの関係
4.明治後期の和語系・漢語系オノマトペの関係
5.和語系オノマトペの音韻・形態面での影響
6.本章のまとめと考察

第4章 小説作品に見る文章の近代化とオノマトペの変遷
1.はじめに
2.「泣く」「涙」に関する描写の変遷
3.「笑い」に関する描写の変遷
4.本章のまとめと考察

終章
1.本研究の概要
2.結論
3.今後の課題

引用・参考文献
あとがき
索引
プロフィール

中里理子(なかざと・みちこ)
1961年生まれ。お茶の水女子大学大学院博士課程単位取得満期退学、お茶の水女子大学大学院博士号取得(論文博士)。白百合女子大学基礎教育センター教授。専門は日本語学。
主な論文に、「近世演劇のオノマトペ―歌舞伎・浄瑠璃台本を対象に―」(『上越教育大学研究紀要』22巻2号、2003年)、「徳田秋声作品に見るオノマトペ―『足迹』『黴』を中心に―」(『上越教育大学研究紀要』28巻、2009年)、「義経記の擬音語・擬態語―「太平記」との比較を中心に―」(『白百合女子大学研究紀要』50号、2015年)などがある。

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