チイキガウマレル シゲンガソダテル

地域が生まれる、資源が育てる

エリアケイパビリティーの実践
石川智士・渡辺一生 編
ISBN 978-4-585-26001-1 Cコード 1062
刊行年月 2017年4月 判型・製本 四六判・上製 288 頁
キーワード 環境,社会学

定価:3,080円
(本体 2,800円) ポイント:84pt

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書籍の詳細
地域の潜在能力を高め、豊かな循環を生み出す

新しい地域資源の発見が新しい地域コミュニティーを作り出し、より良いヒトと自然の関係性を構築していく。自然とヒトの好循環を創り出すAC(エリア・ケイパビリティー)の発想法を、事例を通しながら描く。
ACの達成を紹介する実践編。

*AC(エリア・ケイパビリティー)とは
1.地域にある独特な地域資源を地元のコミュニティーで活用している
2.利用している地域資源を支えている環境の重要性を理解し、適切なケアを行っている
3.バランスのとれた利用とケアの活動が外部からも評価されている
以上の要件を地域が持続的な発展を行っていくうえで欠かせないものと考え、人々が地域の環境的豊かさを能動的・主体的に高め、その環境が有する資源を用いて地域が質的に豊かになる能力のこと。

 

 

目次
序章 エリアケイパビリティー発想への道 石川智士

第1部 ACのもたらす可能性
 第1章 バタン湾のエビ放流とAC 黒倉壽・伏見浩・石川智士
 第2章 浜名湖のつくる漁業 伏見浩・渡辺一生
 第3章 厚岸のホッカイエビカゴ漁 濵田信吾
 第4章 みんなで一緒にサカナをとる 有元貴文・武田誠一・馬場治・吉川尚
 第5章 タイ国サムットソンクラームのマングローブエコツーリズム 堀美菜・宮田勉
 第6章 天草・通詞島のイルカウォッチングにみるACサイクル 渡辺一生

第2部 AC的議論の意味
 第1章 ACコンセプトを使った地域づくり 渡辺一生
 第2章 開発目標としてのAC 黒倉壽
 第3章 環境のケアと人のケア 西真如
 第4章 生存基盤論とAC 河野泰之
 第5章 ACの発現と向上 清水展・渡辺一生

座談会 ACの達成と可能性 有元貴文・黒倉壽・河野泰之・伏見浩・宮田勉・渡辺一生

おわりに  石川智士・渡辺一生
プロフィール

石川智士(いしかわ・さとし)
総合地球環境学研究所教授。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程後期修了。専門分野は水産学、保全生態学、地域開発学、集団遺伝学。
著書に『幡豆の海と人びと―Living and nature of coastal community in Higashi-Hazu』(総合地球環境学研究所、2016年、共編)、『幡豆の干潟探索ガイドブック』(総合地球環境学研究所、2016年、共編)など。

渡辺一生(わたなべ・かずお)
総合地球環境学研究所上級研究員。岐阜大学大学院連合農学研究科生物環境科学専攻博士(農学)修了。専門分野は地理情報学、地域研究。
著書に『エリアケイパビリティー―地域資源活用のすすめ―』(総合地球環境学研究所、2015年、編著)、論文に「泥炭湿地林の減少とアブラヤシおよびアカシア林の展開過程」(『講座 生存基盤論 第4巻 熱帯バイオマス社会の再生』2012年)など。

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