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幕末における西欧列強への危機意識のなかで強力なイデオロギーとして醸成された後期水戸学による論から、終戦を経た新憲法制定、象徴天皇制に関わる国体論にいたるまでを通時的に解説。「日本とは何か」が問われるいま、国家の特殊性・固有性を志向する思想・言説の史的展開を探る歴史学としての国体論。
小林敏男(こばやし・としお)1944年長野県長野市生まれ。東京教育大学大学院文学研究科博士課程(日本史学専攻)単位取得退学。博士(歴史学)。大東文化大学名誉教授。主な著書に『日本古代国家の形成』(吉川弘文館、2007年)、『日本国号の歴史』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、2010年)、『明治という時代―歴史・人・思潮』(雄山閣、2014年)などがある。
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