カートは空です。
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2019年4月に施行となる文化財保護法の改変により、日本の文化財は「活用」されるものとして、その存在が強く認識されることとなった。しかし、これら文化財がいまここに存在する背景には、人びとによる「守り、残し、伝える」という営みがあることを忘れてはならない。文化財はいかなる理念と思いのなかで残されてきたのか、また、その実践はいかなるものであったのか。長年、文化財行政の最前線にあった著者の知見から、文化国家における文化財保護のあるべき姿を示す。
池田寿(いけだ・ひとし)昭和32(1957)年生まれ。日本女子大学非常勤講師、元・文化庁文化財部美術学芸課主任文化財調査官。専門は日本中世史。著書に『日本の美術 第480号 書跡・典籍、古文書の修理』(至文堂、2006年)、『日本の美術 第503号 武人の書』(至文堂、2008年)、『紙の日本史―古典と絵巻物が伝える文化遺産』(勉誠出版、2017年)などがある。
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