カートは空です。
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大量の血と首、首のないむくろ、切り落とされた手、切腹して折り重なる死骸。愛のために生き、そして死んでいった親子や夫婦、主従たち。『平家物語』『太平記』などに代表される「いくさ」を描いた物語は、いまなお、なぜ読まれ、語り継がれていくのか。「死」と「生」の物語のもつ魅力と意義、そして可能性をあざやかに解き明かす。
大津雄一(おおつ・ゆういち)1954年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。博士(文学)。専門は、日本中世文学。軍記全般を対象とする。著書に、『軍記と王権のイデオロギー』(翰林書房、2005年)、『北条五代記』(共著、勉誠出版、1998年)、新編日本古典文学全集『曾我物語』(共著、小学館、2002年)、『平家物語大事典』(共編、東京書籍、2010年)、『『平家物語』の再誕―創られた国民叙事詩』(NHK出版、2013年)、『戦国武将逸話集 訳注『常山紀談』』(全四巻、共訳注、勉誠出版、2010~2018年)などがある。
★書評・紹介★「国文学研究」195集(早稲田大学国文学会、2021年10月)に書評が掲載されました。→評者:兵藤裕己氏(学習院大学名誉教授)