現代一般に認識されている妖怪のイメージはいつどのように形成され、どのように普及してきたのか。
それは自然の流れだったのか、恣意的なものだったのか。
妖怪を探し出した「研究者と妖怪」、それを普及させた「紹介者と妖怪」、そして新たに創作をしていく「創作者と妖怪」という3つの視点から、多角的に考察。
近年ブームとなっている妖怪本とは一線を画し、妖怪学のウラに潜む、「妖怪の情報」の流れを多彩な切り口で徹底追跡!!
2024年2月までに刊行された書籍から妖怪に関する1111冊を選定した「妖怪ブックガイド1111」も付す。
大好評『列伝体 妖怪学前史』(2021年刊行)に続く第2弾!!
◉小松和彦氏、推薦!◉==========================
妖怪は増殖・変容し続けている。それはなぜか? その蔭に、妖怪に心ひかれる、研究者・紹介者・創作者の絶え間ない活躍があるからだ。変貌して止まない妖怪文化の「普及」の担い手である彼らは、じつは妖怪の「親」たちでもであった。相互に関連する彼らの複雑で奥深い思索の足跡を、妖怪に寄り添いつつ、優しくしかも冷静な眼差しで解き明かした本書は、妖怪研究が新しい段階に入ったことを告げる、妖怪関係者必読の書である。
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