カートは空です。
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名作「死の棘」の作者・島尾敏雄の青春短篇集。長崎高商時代に材を得た「春の日のかげり」、戦争文学の名作「島の果て」。島尾は1945年8月13日、特攻隊員として出撃待機命令を受けたまま敗戦を迎えた。以後、島尾には死を完結できなかったという意識が終生つきまとう。この出来事を描いた「出発は遂に訪れず」。ほかに「原っぱ」「ロング・ロング・アゴウ」「はまべのうた」を収録。夫人・島尾ミホ(作家)の解説を付す。