はじめに
日本の古代文学を発生学から考える 厳 紹
「聖徳太子」と戦後六〇年 新川登亀男
五行と中日古代官服の色に関して 韓 昇
日本古代の留学者に関する考察 泉 敬史
万葉歌の表現と漢詩の表現―特に身体的所作にかかわる表現をめぐって― 高松寿夫
古代日本の仏典注釈書における漢籍の引用―善珠撰『因明論疏明灯抄』の反切注記を中心に― 河野貴美子
日本の詩歌における菊のイメージ―菅原道真の漢詩を視点として― 周 以量
私日記の発生と展開 覚書―外記日記の変容を通して― 中丸貴史
粟田障子詩にみる大江匡衡の白居易受容 木戸裕子
『源氏物語』の終焉とトポロジー―「長恨歌」・七夕・浦島伝説との関わりから― 於国瑛
『本朝無題詩』の山寺詩―慈恩寺詩を中心に― 七田麻美子
大江匡房『秋深夜漏闌詩序』考 吉原浩人
和歌の題詠における「句題」の概念を巡って 加畠吉春
中巌円月の楊雄観 孫 容成
謡曲『猩猩』における菊花酒と竹の葉の酒 張 哲俊
近代の源氏物語の漢訳受容―川合次郎と『紫史』― 岡部明日香
郭沫若におけるタゴール評価の問題―その詩人像の変遷を通して― 戴 煥
雑誌『女声』の歴史的考察―その殖民性の特色と意義について― 暁華