アジア遊学127
キリシタンブンカトニチオウコウリュウ

キリシタン文化と日欧交流

小峯和明 編
ISBN 978-4-585-10424-7 Cコード 1321
刊行年月 2009年11月 判型・製本 A5判・並製 240 頁
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定価:2,200円
(本体 2,000円) ポイント:60pt

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書籍の詳細

キリシタンは、日本をはじめ東アジアが「西洋」と出会った鮮烈な文化衝撃にほかならない。
その影響は言語、宗教思想、信仰儀礼、学問教育、芸術、医薬、出版等々、あらゆる分野に及び、人々の死生観や世界観の変革にも深くつらなる。
今日にいたる近代文化の起点に当たる文化総体としてのキリシタン文学・文化の意義を多角的な視点から再考する。

*本誌「いろは歌とアルファベットの邂逅」(パスカル・グリオレ著)内に掲載の「おらしょ断簡」に関しまして、所蔵元を明記しておりませんでした。
ご所蔵元の上智大学キリシタン文庫様に深くお詫び申し上げるとともに、ここに訂正させていただきます。
誠に申し訳ございませんでした。

訂正個所(本誌47ページ)***
図2「おらしょ断簡」
→図2「おらしょ断簡」(上智大学キリシタン文庫所蔵)
***

 

 

目次
序言/小峯和明
キリシタンをめぐる三つの「背景」/彌永信美

《キリシタンの〈日本〉発見》
ジパングとジャポンの同定者ギョーム・ポステル―フランスにおける日本研究の端緒/岸野久
ザビエルの中の日本/ナタリー・クワメ
「キリシタン物」とイエズス会の政策方針/鈴木妙
いろは歌とアルファベットの邂逅/パスカル・グリオレ
いわゆる『満月図』及びニュー・イヤーズ・ギフト号の航海について/タイモン・スクリーチ

《キリシタンの翻訳と表象》
キリシタンの翻訳―異文化としての〈キス〉/米井力也
キリシタン文学と天狗―『サントスの御作業』を中心に/小峯和明
「亀と鷲の事」流伝考―キリシタン版『エソポのハブラス』を起点として/増尾伸一郎
天草本『平家物語』の語り/小峯和明
琵琶法師とキリスト教―フロイス『日本史』におけるロレンソの表象について/樋口大祐
キリシタンとキリスト教美術/宮内ふじ乃

《キリシタンと近世文学》
仮名草子時代のキリシタン文学/安原眞琴
キリシタン文学とノンフィクション文学―島原の乱を中心に/渡辺憲司
〈島原天草軍記〉の基礎的研究 附・伝本一覧/目黒将史
江戸文学に於けるキリシタンの再征伐/ジャン・ロイクテンバーガー
近世演劇に登場する「キリシタン」/加藤敦子

《キリシタンと近世社会》
キリシタンはどのように表記されたか/大橋幸泰
会津のキリシタン/村井早苗
キリシタン時代の切支丹批判書―雪窓宗崔の『對治邪執論』と『興福寺筆記』を中心に/フレデリック・ジラール
新出かくれキリシタン遺物をめぐって―パリ外国宣教会所蔵の古写本『こんちりさんのりやく』/ドベルグ美那子
日本に入ったキリスト教絵解き/原聖

《キリシタンと東アジアの資料学》
フランス国立図書館所蔵の宣教師による漢訳著書目録について/伊藤信博
韓国におけるキリシタン受容について/趙恩〓

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