キョウイクガクニオケルユウセイシソウノテンカイ

教育学における優生思想の展開

藤川信夫 編
ISBN 978-4-585-10436-0 Cコード 3037
刊行年月 2008年2月 判型・製本 A5判・上製 480 頁
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定価:15,400円
(本体 14,000円) ポイント:420pt

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書籍の詳細

優生学の歴史を総点検し将来への指標を提示。
現代遺伝学や行動遺伝学といった科学的知見に基づく「新優生学」の登場によって、優生学議論が高まっているなか、歴史的観点から教育学における優生思想の展開を解明し、今日および将来の優生学論議を予測する。


※ 書評掲載
教育哲学会編『教育哲学研究』(第98号、2008年)に紹介されました。(評者:鳶野克己)
日本教育学会編「教育学研究」第76巻第1号(2009年3月)「図書紹介」欄に書評が掲載されました。(評者:下司 晶)

 

 

目次
はしがき
第1部 教育史の中の優生思想(日本)
1 澤柳教育学における日本人種の遺伝学的優秀性の事後的構成
2 《優生結婚》という思想
3 大正期の思想家に見る優生学・優生思想へのアプローチ
4 『婦女新聞』に見る優生思想の浸透過程
5 国民優生法下の優生結婚
6 「遺伝/環境」問題をめぐる優生学と教育学の関係
7 戦時穎才教育の変わり身を可能にしたもの
8 「病気・障害」をめぐる優生学的言説と教育
9 「青い芝の会」の思想と運動

第2部 教育史の中の優生思想(イタリア・アメリカ)
10 モンテッソーリ教育と優生学
11 ジョン・デューイによるIQ論争の再文脈化の試み
12 戦間期アメリカにおける優生思想普及活動の展開

第3部 優生思想をめぐるアクチュアルな論議、そして展望
13 「自己決定権」をめぐる道徳哲学的考察
14 新優生学と教育世界との拒絶/魅了の関係
15 「新優生学的欲望」と「他者への欲望」
16 エッセイ−新優境学としてのオーダーメイド教育に関する未来完了的空想−

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