●―『源氏物語』 コレクション
伝藤原為家筆「薄雲」巻/伝慈鎮(慈円)筆「薄雲」巻◎池田和臣
鞍馬寺の満開の桜―若紫の登場◎小山利彦
あらすじで読む紫の上◎西沢正史
紫の上物語(抄録)◎上原作和
現代語で読む紫の上◎萩野敦子(西沢正史)
人物ファイル◎伊藤禎子・正道寺康子・八島由香・牧野高子
後見・脇役事典◎勝亦志織・中丸貴史
●―論文案内
若紫の君―絵と雛遊びに興ずる少女―◎川名淳子
紫の上の「祈り」をめぐって◎原岡文子
“不生女”紫上―源氏物語の深層―◎藤本勝義
いかなる草のゆかりなるらん―若紫の君と『伊勢物語』―◎三村友希
紫上の裳着―妻妾論との関わりから―◎園明美
『源氏物語』の婚姻と内親王降嫁の持つ意味―妻としての紫上に与えられた特殊性―◎木村佳織
紅梅の女君―回想のなかの紫の上―◎外山敦子
研究史・研究ガイドライン・主要参考文献目録◎三村友希
●―『源氏物語』の水脈
【紫式部伝6】青春時代―女友達をめぐる交友◎上原作和
【『源氏物語』と文化史】化粧史素描(下)―引き眉・歯黒め―◎中村義雄
【『源氏物語』の文法講座】位相語◎山田昌裕・井野葉子
【和歌】紫上の歌々―人生の縮図として◎秋貞淑
【准拠】准拠とは何か◎浅尾広良
【物語の語り・表現・文体】「御法」巻における情意の重なりあい◎陣野英則
【現代に生きる『源氏物語』の女性たち】愛に生きたヒロイン・紫の上◎金沢春彦
●―文学史の中の『源氏物語』
紫上と継子虐め譚◎大井田晴彦
『浜松中納言物語』の吉野姫◎八島由香
物語の逆説的流用◎高木信
賀茂真淵◎原豊二
●―現代から読む人物論
【マンガ】光源氏の“宝物”―紫の上◎三村友希
【映画】死の向こう側から― 『存在の耐えられない軽さ』◎内藤まりこ
【小説】世界の終わりと動物の性―坂口安吾『白痴』×谷崎潤一郎『痴人の愛』◎木村朗子
【歌舞伎】紫の上―その一―◎小山優子