カートは空です。
商品20/2194
暗い心象風景がある。まだ空襲の爪痕の残る地方都市で、ささやかな「夢」=よりよき「生」を願ってたくましく生きる父母の世代を描き、アナーキーな精気に満ちた時代を活写した『天地の夢』。はじめて自らの過去=子ども時代=戦後について書いた「幼年記」を含む短編集『野のはずれの神様』。自らのルーツへとさかのぼり、「戦後日本」の表と裏を描くべく歴史小説へと向かい始めた時期の、記念碑的作品群。