カートは空です。
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戦後という解放空間をたくましく、したたかに生きる庶民の群れ――自らのルーツである親たちが生きた時代を描くことで、戦後史を個人史として捉えなおすことに成功した『歓喜の市』。ライフワークとなった「足尾=母なるものの物語」を発見し、立松版『百年の孤独』をめざした『閉じる家』。歴史のなかに個を見出し、個のなかに歴史を生み出すふたつの初期長編を収録。骨太な作品を遺した作家による、壮大な自分探しの旅。