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菅専助は,浄瑠璃が衰退期に入った明和・安永期の作者で,現在でも「摂州合邦辻」「染模様妹背門松」近松の改作「けいせいの恋飛脚」などが盛んに上演されている。これまでの人形浄瑠璃研究は近松に偏し過ぎて専助の作品はあまり注目されることはなかった。全集では現存する専助作品のうち33篇を翻刻し,絵尽し,番付を収録。また,第六巻では,利用者の便を鑑み,全巻の人名索引・地名索引を付した。