使う立場から図書館を見たら、どのように見えてくるだろうか。若手の研究者たちがそれぞれ専門の立場から、図書館にたいして日ごろ感じていること、思っていること、考えていること等を語っている。専門は歴史学・社会学・漢籍学・精神医学・心理学・文学などなど、さまざまである。また、図書館への期待、注文、問題点の指摘、現実の図書館への苦言や提言もなされている。さらに、図書館にたいする「思いや夢」も語られている。かくて「図書館を使う」というよりは、これはまさしく「図書館を愛する」と題すべき論考集なのかもしれない。