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商品1904/2194
西來寺本は妙一本系統の一本で、妙一本と足利本との中間的位置にある。法華経研究の第一人者であり、蒐集者でもあった宗淵上人自筆による他本との校合書込みが多く散見する完本でもある。内容は妙一本とほぼ同様で、その補筆部分を解明する上で、また仮名書き法華経の編過程の道筋を辿る上でも貴重な資料を提供してくれる。更に、妙一本にない独自の仏教語の和解が採録され、大衆に対する啓蒙活動の惜しみない姿勢が伺え、鎌倉時代の国語資料としての価値を有する。