本書は龍谷大学本『つれづれ草』(上下2冊)を底本とした翻刻本文に万治2年刊本・正徹本(新日本古典文学大系)・常縁本(古典文庫)の3本を対照本文として併記したものである。
龍谷大学本は室町末期から江戸時代初頭にかけての流布本系統の一本かと推測されるが、審らかでない。
巻末に対照本文とのコンピュータによる比較分析結果「対照本文との比較における龍谷大学本の特徴」を収載。
索引篇は、語彙索引篇と分析・資料篇とからなり、語彙索引篇では、自立語約16,500語,付属語約13,000語、計約29,500語を見出し語ごとに五十音順にまとめ、底本での丁数・行数を以てその存在位置を明示する。