カートは空です。
商品1580/2194
「牡丹灯記」は中国の明時代の人、矍佑の『剪灯新話』の中の一編であり、それは『剪灯新話』を代表するものである。渡来するや近世の文学につぎつぎと受容されて、あたかも近世の怪談文学の系譜を担うほど、わが国の文学文芸に大きな影響力をもった作品であった。これほどまでにわが国の人々に膾炙されたものも珍しい。本書は「牡丹灯記」の受容の系譜を明らかにすることにより、わが国の怪談文学の歴史をも解明しようとするものである。