第1章 東洋美術
北魏太和廿二年皇甫元爲母造像搨片記■林保尭
k県石窟年代考■八木春夫
中国における共命鳥のイメージの諸相■勝木言一郎
中国絵画にある「遠観」という空間意識について■劉梅琴
第2章 日本美術
『法華義疏』の書風■飯島広子
西大寺金銅宝塔について■内藤榮
説話絵巻における時間と空間の問題■鹿島繭
伊勢物語絵巻についての一考察■横島菜穂子
俵屋宗達筆「舞楽図屏風」について■中根恭子
福井城本丸御殿鶴之間も障壁画について■戸田浩之
東照大権現像の成立■守屋正彦
土津神社蔵 会津藩歴代藩主画像考■川延安直
寛政改革期の表現規制と歌川派を中心とする役者大首絵への影響について■渡邉晃
第3章 近代の美術
ビアズリーとモリス■井上友子
宗教と芸術■王祥齢
正岡子規の邦画洋画優劣論■梶岡秀一
朦朧体とベンガル・ルネサンス■佐藤志乃
美人画における写生表現についての一考察■伊藤たまき
前橋「マヴォ」―地方都市のアヴァンギャルド■五十殿利治
近代日本洋画における技法と「抵抗」■小林俊介
中山巍における日本的油絵■柳沢秀行
片山敏彦の絵画資料■大藤敏行
第4章 近代美術とミュゼオロジ―
佐藤朝山(玄々)の三越《天女像》について■増渕鏡子
戦争表現をめぐる古画と近代絵画の接点■長嶋圭哉
「構造社」研究■齊藤祐子
終戦と美術家 福沢一郎の場合■伊藤佳之
「岡本太郎《太陽の塔》の保存をめぐって」■春原史寛
博物館と教育の理論■岡野素子