第一章 序説
・◇preface (田中七子・緑川真知子 訳)
第二章 渤海使と遣唐使―平安朝文学とのかかわりから―
第三章 菅原道真
・菅原道真と渤海使
―「高麗人と文作りかはす」という表現の背景―
・道真と天神説話
―『日蔵夢記』と『源氏物語』―
・◇道真与天神説話
―《日蔵夢記》与《源氏物語》―/丁莉 訳
第四章 『宇津保物語』と国際交流
・渤海使と日本古代文学
―『宇津保物語』と『源氏物語』を中心に―
・◇Japanese Missions to Tang Those from Bohai to Japan
in Utsuhomonogatari and Genjimonogatari
/緑川真知子・田中七子 訳
・うつほ物語 俊蔭の波斯国からの旅
第五章 『源氏物語』と国際交流
・『源氏物語』と『長恨歌伝』など唐代伝奇の方法
―短編から長編へ―
・◇《源氏物語》与《長恨歌伝》等唐代伝奇的表現方法
・◇From Short to Long Forms of Narration:
Genji Monogatari and Tang Chunqi Tales/(緑川真知子 訳)
・『源氏物語』における高麗人の予言
・藤壺の宮
・光源氏の北山行―若紫巻の桃源郷的表現―
・源氏物語における仙境世界
・◇The realm of the immortals in Genji monogatari
/マイケル・ワトソン、緑川真知子 訳
・◇韓国語要約
・◇中国語要約
・『源氏物語』と中国文学
―ヨーロッパ日本研究協会の発表から―
・源氏物語と史書と列女伝と
・滑稽譚から賢女伝へ
―末摘花の物語―
・光源氏における孝と不孝
―『史記』とのかかわりから―
・◇《源氏物語》里的孝与不孝
―従与《史記》的関係談起/王暁平 訳
・天変と『源氏物語』と『史記』
・◇天変、《源氏物語》与《史記》/邱明麗 訳
・『源氏物語』の歴史とフィクション
・仙境としての六条院
・夕霧物語の主題
・『源氏物語』草子地の機能
―『史記』論纂・唐代伝奇とのかかわりから―
準拠
・中国文学と『源氏物語』
・日本の文化研究(文学)二十世紀の回顧
―『源氏物語』をめぐって―
・◇回顧二十世紀日本文化的研究(文学)概要/陳小法 訳
・『源氏物語』の密通への応報と『史記』
―儒仏の交渉―
・付録 北京日本学事情
・初出論文一覧
※ ◇印があるものは訳文