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『十六夜日記』『阿仏の文』の稀覯本(国文学研究資料館蔵本)を影印、正確な翻刻と最新の研究成果を取り入れた注釈を附す。『十六夜日記』は、万治刊本に近い本文、白描に淡彩を施した奈良絵風の挿絵を有す近世初〜前期頃の絵入写本で、他に類を見ない貴重な伝本である。また、阿仏尼による女訓書として知られる『阿仏の文』は、現存最古写本とされる室町前期頃の写本で、略本系統の本文を持つ。