カートは空です。
商品1990/2194
古典研究、とくに日記文学研究の手法を駆使して作品のなかにたくみにしまいこまれた作家芥川龍之介の自己告白を読み解き、隠された事実をその対象の側から明らかにする異色の評論集。表題の「越し人慕情」ほか四編の芥川論と、同様の方法を、越し人として芥川作品にたちあらわれる女性・松村みね子、谷崎潤一郎、太宰治のそれぞれの作品に及ぼして考察した三編を収める。