カートは空です。
商品794/2194
本書は,1994年度ノーベル文学賞を受賞した作家について論じた「大江健三郎論」を中心に据え,小田実・高橋和巳・真継伸彦・立松和平・大田洋子・野間宏ら現代の作家たちについて論じた「作家論」,さらには「文学状況論」を集めた評論集である。昨今の「テクスト論」流行の中で軽視されてきた,一人の作家の軌跡をじっくり追求してその時代や社会・歴史に対する批評を行おうとする著者のささやかな「反意」である。