ミヤザワケンジ

宮沢賢治

風を織る言葉
小林俊子 著
ISBN 978-4-585-05089-6 Cコード
刊行年月 2003年6月 判型・製本 四六判・上製 288 頁
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定価:3,850円
(本体 3,500円) ポイント:105pt

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書籍の詳細

日本近代文学史上で独特の位置を占める童話作家・詩人、宮沢賢治。彼の空間的表現は、その全身で紡がれたオノマトペ(擬音・擬態語)に注目することで捉えられる。『風の又三郎』に代表されるように風を伴う情景を多く描いた彼が、如何なる感性を備えていたのか検証。
「第一部 宮沢賢治の風の世界」「第二部 宮沢賢治のオノマトペ」「第三部 宮沢賢治の心の軌跡」の、計三部より構成。

 

 

目次
はじめに
第一部 風の透明な楔形文字はごつごつ暗いくるみの枝に来て鳴らし―宮沢賢治の風の世界―
 1賢治の見た風
 2賢治の風―音、匂い、味、そして心
 3童話に吹く風―賢治が託したもの
 4童話に吹く風―賢治が風に描いた風景
 5童話に吹く風―賢治の風の音
第二部 まはりの山はみんなたつたいまできたばかりのやうにウルウルもりあがって……―宮沢賢治のオノマトペ―
 1『注文の多い料理店』を中心に
 2風と光と空に関して
 3初期作品の擬音語
 4心を映すオノマトペ
 5詩におけるローマ字表記、外国語表記―その象徴的表現、特にオノマトペについて―
第三部 はんの木のはなゆれるゆれる―宮沢賢治の心の軌跡―
 1賢治童話へのマザーグースの投影
 2表現から見た宮沢賢治の転換期―三二六〔風が吹き風が吹き〕を中心に
あとがき
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