はじめに
谷崎潤一郎評伝
1祖父久右衛門と母関/「母恋い」という主題
2父倉五郎/「江戸つ子」の口説
3叔父庄七/敗残と道楽者の血
4神童/「学生倶楽部」
5歌舞伎/歌舞伎座
6初恋をめぐって
7「新思潮」創刊と文壇デビュー
8「朱雀日記」のリアリティー
9「放浪時代」と結婚
10結婚の破綻と「妻殺し」の作品
11小田原事件と活動始末記
12「小田原事件」異聞と「蓼喰ふ虫」
13高野山を下りて、神護寺に上る/根津松子との出会い
14「細雪」とその時代
15京都の谷崎/戦後のはじまり
16新しい嫁/終焉のとき
17残された問題/最後に立っていた所
作品解説
刺青 少年 饒太郎 お艶殺し 神童 異端者の悲しみ 母を恋ふる記 愛すればこそ ア■・マリア 痴人の愛 卍 蓼喰ふ虫 吉野葛 盲目物語 武州公秘話 蘆刈 春琴抄 陰翳礼讃 文章読本 猫と庄造と二人のをんな 細雪 少将滋幹の母 幼少時代 鍵 夢の浮橋 瘋癲老人日記 台所太平記
年譜
参考文献