日本の作家100人
ムラカミハルキ ヒトトブンガク

村上春樹 人と文学

平野芳信 著
ISBN 978-4-585-05200-5 Cコード 0091
刊行年月 2011年3月 判型・製本 四六判・上製 320 頁
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定価:2,200円
(本体 2,000円) ポイント:60pt

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書籍の詳細

自ら語ることの少ない生い立ちのこと、学生結婚、二度の芥川賞落選、 故郷離脱(イグザイル)、原稿流出事件、そして父との関係まで――。
デビュー作『風の歌を聴け』から大ベストセラー『ノルウェイの森』を経て、最新作『1Q84』まで、重要作品を丹念に解説。いまや〈国民作家〉〈世界のムラカミ〉でありながら謎に包まれている、村上春樹の半生と作品生成の関連を探る。

 

 

目次
はじめに

評伝 村上春樹
 父と母
 最初の記憶
 二度しかない引っ越し
 早稲田大学へ
 結婚
 ジャズ喫茶 ピーター・キャット
 文壇デビュー前夜
 群像新人文学賞
 芥川賞落選
 『1973年のピンボール』
 志のある失敗作『街と、その不確かな壁』
 『羊をめぐる冒険』という名の冒険
 〈羊〉をめぐって
 出世作『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
 日本から遠く離れて
 分水嶺としての『ノルウェイの森』
 私小説を遠く離れて
 メイキング・オブ・『ねじまき鳥クロニクル』
 集大成としての『ねじまき鳥クロニクル』三部作
 読売文学賞受賞作『ねじまき鳥クロニクル』
 デタッチメントからコミットメントへ
 明確な理念のある疲れと明確な理念のない居心地の悪さ
 地震のあとで
 ノンフィクションとフィクションのはざまで
 『神の子どもたちはみな踊る』―三人称の獲得
 ハルキ・アズ・ナンバーワン
 原稿流出事件
 カフカ賞からノーベル賞へ
 "Of Walls and Eggs"
 ふたたび、父千秋氏のこと
 最新作『1Q84』をめぐって
 走ることと書くこと
 修羅の道

作品鑑賞
 風の歌を聴け
 貧乏な叔母さんの話
 羊をめぐる冒険
 納屋を焼く
 プールサイド
 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
 パン屋再襲撃
 ファミリー・アフェア
 ノルウェイの森
 トニー滝谷
 ねじまき鳥クロニクル
 レキシントンの幽霊
 蜂蜜パイ
 アフターダーク
 日々移動する腎臓のかたちをした石
 1Q84

村上春樹関係年譜
参考文献
あとがき
プロフィール

平野芳信(ひらの・よしのぶ)
山口大学人文学部教授、ならびに東アジア研究科教授(兼任)。著書に、『村上春樹と《最初の夫の死ぬ物語》』(翰林書房、2001年)がある。

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