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国文学の死と再生

諏訪春雄 責任編集
ISBN 978-4-585-05243-2 Cコード
刊行年月 2004年6月 判型・製本 A5判・並製 256 頁
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定価:1,650円
(本体 1,500円) ポイント:45pt

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書籍の詳細

坐してむなしく老衰死を待つか
生まれ変わる方途はいずこに

国文学が存亡の危機にさらされている。国公私立の各大学・短大では国文学科(日本文学科)の看板がおろされ、他学科への併合・吸収を強いられている。中学・高校の国語教科書からは古典文学や漢文が姿を消しはじめた。国からの科学研究費でも減額がつづいている。しかし、何より憂慮すべきは、実学尊重の時流の中で、国文学の存在の意味を説得する理論を国文学者が持ち合わせていないようにみえることである。
国文学は坐して老衰死を待つか。それとも自己変革をとげて、新しい時代の学問に生まれ変わることができるのか。

 

 

目次
◎特集
有馬朗人/国文学研究に期待するもの
橋本 治/国文学研究に未来はあるか
管 孝行/演劇と「文学」の境界
田中貴子/国文学の病理診断
川村 湊/国文学にひとまず別れを
藤井貞和/国文学の誕生
紅野謙介/国文学ナショナリズムと「危機」の言説
篠沢秀夫/外国文学者の眼から国文学を見れば
神野志隆光/国文学の方法と歴史研究
桜井好朗/亀裂か境界か
錦  仁/民俗学は国文学の救世主なりうるか
高田 衛/オカルト研究は国文学の対象になりうるか
諏訪春雄/細部に神宿り給ふ

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◎連載
河野裕子/こころとことば
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