アキモトマツヨ ケウナオンネンノゲキサッカ

秋元松代 希有な怨念の劇作家

相馬庸郎 著
ISBN 978-4-585-05309-5 Cコード
刊行年月 2004年8月 判型・製本 四六判・上製 440 頁
キーワード 近現代,文化史,伝記

定価:4,180円
(本体 3,800円) ポイント:114pt

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書籍の詳細

華麗にして哀切極まりない『近松心中物語』の世界―。
その作者、戦後劇壇の異才・秋元松代の人と作品についての、初の総合的探求の書。

▼帯文より
秋元松代は、苛烈な孤絶の生涯を通し、女の情念、怨念をテーマとする多くの戯曲を発表した。その原点には、師の三好十郎への苦しくも悲しい片想いの体験があったのではないか。(第一部)

秋元松代は、戯曲『常陸坊海尊』などにおいて、現代喫緊の問題に、民衆の深層に生きる民間伝承を重ね、現代の問題の底深さと民衆の怨念を見事に剔抉(てっけつ)してみせた。(第二部)

 

 

目次
目 次

序 説

第一部 秋元松代 評伝抄
 序
 第一章 若い日の孤絶
 第二章 三好十郎との邂逅と訣別
 第三章 秋元戯曲成熟への道
 第四章 秋元戯曲の成熟
 第五章 秋元松代と劇団
 第六章 秋元松代と芸術家たち
 第七章 晩年の秋元松代

第二部 秋元松代の作品世界
 序
 第一章 秋元松代の初期戯曲のスタンス
   ─『軽塵』から『山ほととぎすほしいまま』迄─
 第二章 「日本人とは何か」の問い
   ─『村岡伊平治伝』と『マニラ瑞穂館』─
 第三章 他ジャンルへの参加
   ─ラジオドラマとテレビドラマ─
 第四章 「民俗」の深みと現代
   ─『常陸坊海尊』から『七人みさき』迄─
 第五章 商業演劇への進出
   ─『近松心中物語』から『南北恋物語』迄─

秋元松代年譜
あとがき

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