ムラカミハルキ

村上春樹

「喪失」の物語から「転換」の物語へ
黒古一夫 著
ISBN 978-4-585-05382-8 Cコード
刊行年月 2007年10月 判型・製本 四六判・上製 304 頁
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定価:2,640円
(本体 2,400円) ポイント:72pt

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書籍の詳細

変貌する村上文学に正面から対峙する本格的評論、待望の刊行。

処女作から最新作まで、長・短編、対談、エッセイ、翻訳書など、主要作品の全てを読み解く。
『海辺のカフカ』と『アフターダーク』との落差。『東京奇譚集』に見られる後退とは?
オウム事件、阪神淡路大震災の起きた90年代以降、「変化・転換」したはずの村上春樹。
その現状を明らかにする。
実地調査に基づく貴重な論文「中国における村上春樹の受容」収載。

※書評掲載

朝日新聞(2007.8.1)文化欄に、本書収載の付録「中国における村上春樹の受容」が大きく紹介されました。
北海道新聞(2007.12.2)「ほん」欄に大きく紹介されました(評者:川村湊氏)。
週刊読書人(2007.12.14)「書評」欄に大きく紹介されました(評者:中村三春氏)。
国文学 解釈と鑑賞(2008.4)「新刊紹介」欄に紹介されました(評者:宇佐美毅氏)。
朝日新聞(2009.3.12)文化欄に、本書収載の付録「中国における村上春樹の受容」が大きく紹介されました。

 

 

目次

第一部 「喪失」の物語 ―ザ・ロスト・ワールド
 第一章 一九七〇年の「風」―『風の歌を聴け』
 第二章 一九七〇年の「落とし物」―『1973年のピンボール』
 第三章 冒険・あるいは〈羊〉殺しの物語―『羊をめぐる冒険』
 第四章 一九七〇年からの帰還―『ダンス・ダンス・ダンス』 83
 第五章 〈喪失〉、もしくは〈恋愛〉の物語―『ノルウェイの森』 105
 第六章 終末の時、〈私〉の行方―『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
 第七章 もうひとつの〈村上春樹ワールド〉―短編小説の世界
第二部 「転換」の物語
 第八章 「転換」―九〇年代に
 第九章 「ねじまき鳥」とは何か、あるいは「歴史」への眼差し
 第十章 「デタッチメント」から「コミットメント」へ
 第十一章 「コミットメント」の行方
〈付録〉中国における村上春樹の受容
あとがき

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