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新生の気学

団藤重光「主体性理論」の探求
大橋健二 著
ISBN 978-4-585-21011-5 Cコード 1012
刊行年月 2012年9月 判型・製本 A5判・上製 344 頁
キーワード 評論,哲学,思想,近現代

定価:5,500円
(本体 5,000円) ポイント:150pt

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書籍の詳細
「日本刑事法学の父」と呼ばれた団藤重光の〈いのち〉の思想を探る!

国家による生命の否定=〈死刑制度〉に反対した団藤重光の理論の根底には、人間ひとりひとりの主体性を根源とし、他者との共生・連帯を目指す〈気学〉=陽明学がある。近代文明の見直しという大きな問題を突きつけた3・11とフクシマに直面する現代世界に対し、団藤「主体性理論」の真義を、気学を軸として多角的な視座から明らかにする。

 

 

目次
第一部 日本的主体性の理論
Ⅰ〈和と転〉一元論的主体性の理論
 第一章 日本の「和」―昭和天皇
 第二章 「転」の主体性理論―家永三郎
Ⅱ〈武士〉二元緊張の主体性理論
 第一章 外面「発散」の空転―三島由紀夫
 第二章 内面「収斂」の力学―丸山 眞男
Ⅲ〈収斂と発散〉の主体性理論
 第一章 ファウスト的気学―山田方谷
 第二章 反ファウスト的気学―熊沢蕃山

第二部〈新生〉の主体性理論
Ⅰ〈個と再生〉の主体性理論
 第一章 償いの権利―アルベール・カミュ
 第二章〈再生〉の気学―王陽明
Ⅱ〈新生〉の気学―団藤重光
 1.気と陰陽二気
 2.死刑廃止の哲学
 3.新二元論 
 4.祈りと〈新生〉
プロフィール

大橋健二(おおはし・けんじ)
昭和27年福島県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。新聞記者、名古屋商科大学非常勤講師等、日本東アジア実学研究会会員。
主な著書に、『日本陽明学 奇蹟の系譜』(叢文社、1995年)、『救国「武士道」案内』(小学館文庫、1998年)、『良心と至誠の精神史―日本陽明学の近現代』(勉誠出版、1999年)、『中江藤樹・異形の聖人』(現代書館、2000年)、『反近代の精神 熊沢蕃山』(勉誠出版、2002年)、『偉人の効用―魔鏡のなかの近代』)(勉誠出版、2004年)、『神話の壊滅 大塩平八郎と天道思想』(勉誠出版、2005年)、『気の文明と気の哲学―蒼龍窟 河井継之助の世界』(勉誠出版、2009年)などがある。

書評・関連書等

「産経新聞」(2013年2月3日)の「読書」欄にて、本書の書評が掲載されました。

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