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国家による生命の否定=〈死刑制度〉に反対した団藤重光の理論の根底には、人間ひとりひとりの主体性を根源とし、他者との共生・連帯を目指す〈気学〉=陽明学がある。近代文明の見直しという大きな問題を突きつけた3・11とフクシマに直面する現代世界に対し、団藤「主体性理論」の真義を、気学を軸として多角的な視座から明らかにする。
大橋健二(おおはし・けんじ)昭和27年福島県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。新聞記者、名古屋商科大学非常勤講師等、日本東アジア実学研究会会員。主な著書に、『日本陽明学 奇蹟の系譜』(叢文社、1995年)、『救国「武士道」案内』(小学館文庫、1998年)、『良心と至誠の精神史―日本陽明学の近現代』(勉誠出版、1999年)、『中江藤樹・異形の聖人』(現代書館、2000年)、『反近代の精神 熊沢蕃山』(勉誠出版、2002年)、『偉人の効用―魔鏡のなかの近代』)(勉誠出版、2004年)、『神話の壊滅 大塩平八郎と天道思想』(勉誠出版、2005年)、『気の文明と気の哲学―蒼龍窟 河井継之助の世界』(勉誠出版、2009年)などがある。
「産経新聞」(2013年2月3日)の「読書」欄にて、本書の書評が掲載されました。