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本書は先行研究の乏しかった興福寺維摩会を直接扱う初めての研究書である。「総論」では中世寺院社会の構造と教学を論じ、さらに興福寺維摩会の成立と構成について概観する。第1部・第2部では、維摩会の軸となる講問論義と竪義論義の内容と意義を明らかにする。第3部では維摩会を主催し、竪義論義の出題を行う探題の機能について考察する。第4部では維摩会の研究に不可欠と考えられる未刊の史料を翻刻しその意義を論じた。