カートは空です。
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宋は軍事大国であり、軍隊はそれ自体、大きな社会集団・階層であった。常に兵士を権力の側に置き、平時には治安維持などにあたるとともに有事に備えて訓練を行い、戦時には有力な軍事力を発揮するために、王朝は常時、軍隊を一元的に管理しなければならない。本書は軍隊を一元管理するための軍法などから募兵制がどのように確立されていったのかを考察。
齋藤忠和(さいとう・ただかず)1960年生まれ。立命館慶祥高校教諭。専門は宋代兵制・歴史(世界史)。教育立命館中学校・立命館高校・立命館大学・立命館大学大学院文学研究科博士課程前期課程を経て、立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程史学専攻(東洋史)単位取得退学。文学博士(立命館大学・論文博士・東洋史)・文学修士(立命館大学)・教育学修士(京都教育大学)。主な論文に、「北宋の剩員・帶甲剩員制について」(『立命館史学8』1987年)、「北宋の軍法について」(梅原郁編『中国近世の法制と社会』京都大学人文科学研究所、1993年)、「兵士はどこへ行くのか―禁軍兵士への保障から見た北宋募兵制一側面」(『社会経済史学73-3』2007年)、「描かれぬものたちへの眼差し―宋代兵制研究に基づき絵画資料(『清明上河図』)を用いた世界史の授業」(『北海道歴史研究者協議会年報』第14号、2013年)など。