ニホンコダイノミヤコヲサグル

日本古代のみやこを探る

舘野和己 編
ISBN 978-4-585-22122-7 Cコード 3021
刊行年月 2015年6月 判型・製本 A5判・上製 640 頁
キーワード 日本史,古代

定価:11,000円
(本体 10,000円) ポイント:300pt

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書籍の詳細
日本古代の宮都は「動く」という特徴を有していた

遷宮・遷都の背景にはいかなる歴史的・思想的背景があったのか、
そして、その内部で展開する諸活動はどのように営まれたのか。
古代国家の政治・文化の発信点であった「みやこ」をめぐり織りなされる諸相を、歴史学・考古学・歴史地理学の知見より立体的に描き出す画期的成果。

 

 

目次
序 文 舘野和己

第一部 みやこの動態
 聖武天皇の恭仁遷都 舘野和己
 古代都城と聖徳太子―小墾田宮・斑鳩宮・斑鳩寺 鈴木明子
 飛鳥諸宮から藤原京へ―宮から京への展開 出田和久
 菅原行幸考―平城遷都前夜のヤマト盆地北部 山本崇
 都をつくる、寺をつくる―造平城京司と造興福寺仏殿司についての覚書 山本祥隆
 留守官について 仁藤敦史
 平城宮第一次大極殿と長安城太極殿・洛陽城乾元殿 西本昌弘
 古代日本の大極殿と「大安殿」 山元章代
 日本古代の都城と宮城十二門―東面宮城門の変遷を中心に 山下信一郎
 東アジアにおける遷都と寺院 河上麻由子
 「都」の寺と「山」の寺 森下惠介
 考古学からみた百済王氏の動向―交野移貫と山背遷都 網伸也
 長岡京遷都後の平城京と中世都市奈良 佐藤亜聖
 平泉の馬場殿―平泉・鳥羽・宇治 前川佳代
 福原遷都と「帝都」 森由紀恵
 対外関係と難波大坂―織豊期・幕末維新期の遷都関連史料 積山洋

第二部 みやこの生態
 穴穂部王の権益と拠点―石上・佐保・三輪 古市晃
 石川宮考 竹内亮
 畿内衛士考―飛鳥藤原第一二八次調査出土木簡からの問題提起 市大樹
 元日朝賀儀・即位式と隼人 竹森友子
 平城宮の夜 浅野啓介
 都城と手工業―「官営工房」論の再検討 古尾谷知浩
 僧綱の管理行政 中川由莉
 奥書からみた花園村伝来大般若経 大杉綾花
 古代官衙関連遺跡から出土する動物遺存体 宮路淳子
 職写田の基礎的考察―平安時代初期の展開過程を中心に 宍戸香美
 平安京の釣台・釣殿と池亭 西山良平
 三春高基邸の「店」―平安京市辺の商業 吉野秋二
 平安京と葬送―遺体の移送を中心に 小林理恵

あとがき 奈良女子大学大学院「舘野ゼミ」関係者一同
執筆者紹介
プロフィール

舘野和己(たての・かずみ)
1950年生。奈良女子大学研究院人文科学系教授。専門は日本古代史。
著書に『日本古代の交通と社会』(塙書房、1998年)、『古代都市平城京の世界』(山川出版社、2001年)、『古代都城のかたち』(編著、同成社、2009年)などがある。

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