チンギスカントソノジダイ

チンギス・カンとその時代

白石典之 編
ISBN 978-4-585-22127-2 Cコード 3022
刊行年月 2015年9月 判型・製本 A5判・上製 400 頁
キーワード アジア,中世

定価:4,180円
(本体 3,800円) ポイント:114pt

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書籍の詳細

ユーラシア大陸の東西に及ぶ、有史以来最も広大な版図を築き上げたモンゴル帝国。
その創始者チンギス・カンは史実と伝説の混沌の中で、洋の東西においてさまざまに語られ、伝えられてきた。
ある時は英雄、ある時は略奪者として・・・。
しかし、私たちはチンギス・カン、そしてモンゴル帝国を、本当に知っているだろうか。
これまで史料的制約の名のもとに見過ごされてきた国際状況や交通・交易、自然環境、日常生活や技術の展開などを、考古学・自然科学・文献史学を駆使することで明らかにし、チンギス・カンをめぐる歴史の実像を立体的に描き出す。

 

 

目次
はじめに

チンギス・カン関連地図
チンギス・カン関連年表

第1章 チンギス・カンの国づくり
第2章 チンギス・カン時代の国際関係
 コラム1 黄河南流
第3章 チンギス・カン世界戦略の「道」
 コラム2 長春真人の旅とチンカイ城
第4章 出土銭からみたモンゴル社会
第5章 チンギス・カン時代の文字利用
 コラム3 チンギス・カンを伝える史料
 コラム4 チンギス・カンの勃興と自然環境
第6章 中央ユーラシアの自然環境とその変遷
 コラム5 モンゴル高原の気候と遊牧都市
第7章 森林と草原の移り変わり
 コラム6 異常気象に対する災害管理
第8章 モンゴル帝国の食生活
 1.動物遺存体にみる食生活
 2.植物遺存体にみる食生活
第9章 チンギス・カン時代の住生活
 1.住居と季節移動
 2.最初の首都―アウラガ遺跡―
 コラム7 カラコルム遺跡
第10章 モンゴル帝国初期の鉄生産
 1.北方ユーラシアの鉄生産
 2.モンゴル高原の鉄生産
第11章 武器と防具
第12章 モンゴルの弓矢
第13章 チンギスカン防塁―西夏の北辺防備―
 コラム8 黒河をめぐる攻防
第14章 チンギス・カンの墓
第15章 「チンギス崇拝」と近代内モンゴル
 コラム9 チンギス・カンのイメージ―アンケート調査より―

おわりに
執筆者一覧
プロフィール

白石典之(しらいし・のりゆき)
新潟大学人文学部教授。専門は考古学。
著書に『チンギス=カンの考古学』『モンゴル帝国史の考古学研究』(以上同成 社)、『チンギス・カン―〝蒼き狼〟の実像』(中央公論新社)、『チンギス・ ハンの墓はどこだ』(くもん出版)、編著に『チンギス・カンの戒め』(同成社)などがある。

内田宏美(うちだ・ひろみ)國學院大學文学部兼任講師。考古学。
小畑弘己(おばた・ひろき)熊本大学文学部教授。考古学。
加藤雄三(かとう・ゆうぞう)専修大学法学部兼任講師。中国法制史。
佐々木尚子(ささき・なおこ)京都府立大学生命環境科学研究科共同研究員。森林生態学。
笹田朋孝(ささだ・ともたか)愛媛大学法文学部准教授。考古学。
篠田雅人(しのだ・まさと)名古屋大学環境学研究科教授。気候学。
柴田幹夫(しばた・みきお)新潟大学国際センター准教授。東洋史。
相馬秀廣(そうま・ひでひろ)元奈良女子大学教授。自然地理学。2012年逝去。
奈良間千之(ならま・ちゆき)新潟大学理学部准教授。自然地理学。
広川佐保(ひろかわ・さほ)新潟大学人文学部准教授。東洋史。
松川 節(まつかわ・たかし)大谷大学文学部教授。東洋史。
松田孝一(まつだ・こういち)大阪国際大学名誉教授。東洋史。
三宅俊彦(みやけ・としひこ)淑徳大学人文学部教授。考古学。
村岡 倫(むらおか・ひとし)龍谷大学文学部教授。東洋史。
村上恭通(むらかみ・やすゆき)愛媛大学東アジア古代鉄文化研究センター教授。考古学。
森永由紀(もりなが・ゆき)明治大学商学部教授。気候学。
渡邊三津子(わたなべ・みつこ)奈良女子大学共生科学研究センター 研究支援推進員。人文地理学。

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