カートは空です。
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イエスは十字架を背負い、処刑場までの道のりを辿った。その際受けた苦しみを記念する「留」(statio)を巡り、主の苦しみを黙想し祈る信心形態は、ベルギー・フランドル語圏から発生し、やがてスペイン、イタリアへと広まった―。十字架の道行き信仰の発生と展開を探った、ベルギー人神父の論考を初邦訳。日本においてはほぼ皆無の「十字架の道行き」研究を切り開く、重要な一書。
Amédée Teetaert de Zedergem(アメデ・テータールト・ドゥ・ゼデルヘム)1892年、ベルギーのブルッへ近郊ゼデルヘム生まれ。ルーヴェン大学で神学を修め、ベルギー政府より奨学金を得てヨーロッパのさまざまな大学や図書館で研究を重ねた。カプチン修道会入会後は、1932年に創刊された研究誌『フランシスコ会論叢』(Collectanea Franciscana)を長期に亘って運営。その他、数多くのヨーロッパの出版物や神学辞典に寄稿して複数の重要な歴史学会の一員となった。1949年没。関根浩子(せきね・ひろこ)1963年、埼玉県生まれ。崇城大学大学院芸術学部美術学科教授。筑波大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了後、筑波大学大学院博士特別研究員など公設・私設の研究員を歴任。専門は西洋美術・文化史(特にイタリア)、日本近代美術・文化史。最近の論文に「日本における模造ルルド発生考―パリ外国宣教会の日本における再布教との関係から」(『崇城大学芸術学部研究紀要』、2014年)などがある。