カートは空です。
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二つの世界大戦から、インド独立運動、朝鮮戦争、ベトナム戦争、沖縄返還など、アジア激動の20世紀を捉え直す。作家や知識人が残した言葉から、友好と対立が入り乱れる戦後の日中韓関係史を整理、戦後に忘却された東アジアの歴史を浮かびあがらせる。ナショナリズムとグローバリズムという二つの普遍主義を問い直し、政治的対立を超えた、これからの連帯の可能性を探る。
岩崎稔(いわさき・みのる)東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専門は哲学/政治思想。主な論文に、「「慰安婦」問題が照らす日本の戦後」(『記憶と認識の中のアジア・太平洋戦争』長志珠絵との共著、岩波書店、2015年)、編著に『東アジアの記憶の場』(板垣竜太、鄭智泳との共編、河出書房新社、2011年)、監訳書に『メタヒストリー』(ヘイドン・ホワイト著、作品社、2017年)などがある。成田龍一(なりた・りゅういち)日本女子大学人間社会学部教授。専門は歴史学、近現代日本史。主な著書に、『「戦争経験」の戦後史―語られた体験/証言/記憶』(岩波書店、2010年)、『近現代日本史と歴史学―書き替えられてきた過去』(中央公論新社、2012年)、『「戦後」はいかに語られるか』(河出書房新社、2016年)などがある。島村輝(しまむら・てる)フェリス女学院大学文学部教授。専門は日本近現代文学・藝術表象論。主な著書に、『臨界の近代日本文学』(世織書房、1999年)、『被爆を生きて―作品と生涯を語る』(林京子との共著(インタビュー聞き手)岩波ブックレット、2011年)、『少しだけ「政治」を考えよう! 若者が変える社会』(共編著、松柏社、2018年)などがある。
「週刊金曜日」(2018年7月27日)にて書評が掲載されました。(評者:本橋哲也(教職員))