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大谷哲夫先生傘寿記念論集 禅の諸展開

大谷先生傘寿記念論集編集委員会 編
ISBN 978-4-585-31015-0 Cコード 3014
刊行年月 2023年7月 判型・製本 A4判・上製 714 頁
キーワード 仏教,宗教,東アジア,アジア

定価:11,000円
(本体 10,000円) ポイント:300pt

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書籍の詳細

『永平広録』の訳注をはじめ、道元禅師そして曹洞宗の仏教学・思想研究を領導してきた大谷哲夫。
その学問に触れ、影響を受けた、禅宗をはじめとする諸学の研究において活躍する諸賢69名がそれぞれの知見を寄せた記念論文集。

 

 

目次
大谷哲夫先生 略歴及び業績
『永平広録』と『正法眼蔵』とのはざまで(再編) 大谷哲夫
「感謝の手紙」(a letter of thanks) 百濟勇
道元と大学:大谷哲夫先生傘寿を祝して 吉見俊哉
喫茶の風と渡海入唐入宋僧 齊藤圓眞
哲夫先生の思い出/「紫式部日記と源氏物語」小見 高橋文二
島原藩と長崎貿易(その一) 片山晴賢
伝記を書くということ 林達也
西行の「澄む心」 坂口博規
「一眼の亀の浮木に値ふ」と「盲亀浮木(マウキフモク)に遇ふ」 萩原義雄
曹洞宗における授戒の機能の一端 晴山俊英
津田左右吉博士の宗教観―大谷哲夫先生の研究の意味― 岡本天晴
安徳天皇と寒巌義尹禅師―寒巌二度渡米の隠に― 大友泰志
憲法改正を考える視点と論点 東裕
正受老人・白隠禅師と山岡鉄舟・高橋泥舟の関係について 岩下哲典
十六条戒―その先にあるもの 佐久間賢祐
社会的養護経験者・当事者団体が解決すべき課題 草間吉夫
「仏経」と「無情説法」―世界とはどこにあるのか 早川祥賢
東北福祉大学坐禅堂および本尊 「聖僧文殊像」をめぐって 門脇佳代子
〔研究ノート〕 瑩山禅師と夢―日本の夢信仰と『洞谷記』― 竹内弘道
東アジアにおける禅宗の拡がりと風水 鈴木一馨
道元禅師外伝 「加藤四郎景正入宋」逸話考 吉田道興
象鼻衣について 川口高風
朝鮮戦争前後の国際状況と欧州統一軍設置構想 黒神聰
高祖「十六条戒」の意義 井上義眞
『隔蓂記』の世界―千宗旦・知存・玉舟宗璠との交流を中心に― 筒井紘一
道元禅師示寂後の永平寺と達磨宗徒 中尾良信
海外禅宗寺院見聞録 国際(日中)禅文化交流協会活動について 鈴木潔州
江戸幕府の循吏―板倉伊賀守勝重について― 谷本忠賢
禅を学んだアスリートの言葉 岡島秀隆
私立博物館の館外協力の一例 片山弘賢
高萩光源院の起源と歴史 石原孝成
ユーセフ・ラハーのイスラーム文明論 松田俊道
小説 永平の雪 道元と懐鑑 得丸久文
「輝け!お寺の掲示板大賞」に見る掲示伝道の可能性 江田智昭
「帰戒信人」の光景―「御授戒御和讃」を手掛かりとして― 嗣永典子
「震災を風化させてはならない」〔1〕 中村秀雄
「震災を風化させてはならない」〔2〕―「バチカンより日本へ、そして日本から世界へ、祈りのレクイエム」 大谷哲夫
劇場とデジタル技術活用の今 ウィーン・カラヤン広場のオペラ・ライブ 〈現地リポート〉 高島勲
釈尊と孔子:精神革命時代(枢軸時代)のインドとシナ 奈良修一
中国人の見たペリー来航と幕末日本 井上桂子
不立文字に関する一考察(一)芸術的表現による観点から 堀口佳代子
プラスチックごみの問題:昔に戻れるか 窪川香薫
国際社会における仏教の一考察―世界仏教徒会議記念集会を手掛かりに― 丸山弘子
大谷理事長と歩んだ日々 福田誠治
韓国の葬儀文化―祝祭としての別れ 尹永洙
スウェーデンの地方自治体における〈移民〉の包摂:通訳・翻訳サービスに着目して 清水由賀
尊厳に配慮した「新しい」 認知症予防施策の可能性 萩野寛雄
良寛と大震災―「地震後之詩」の諸問題― 斉藤仙邦
日本の大学における内部統制とリスクマネジメント 猿山義広
ジョージ・エリオットの〝心の言語〟の語りとその東洋仏教異文化の現代性―ノーベル文学賞作家(カズオ・イシグロ、ボブ・ディラン)― 高野秀夫
歴史、伝説な徐福と現実な東瀛不老荘 中国威海和風デザイナーズホテル東瀛不老荘の企画デザイン 熊傑
「仏縁に生かされて」 佛緣的天空 葉王韋
中国の葬儀、葬式から見る日中文化の相違 陳志成
曹洞宗雪窦寺法脉伝承与中日禅文化的交流 釈怡藏
山川異域 風月同天 中日曹洞宗之同異性比較 釋永覺
一衣帯水源远流长,风月同天共结来缘者 —试析佛教在中日友好交往过程中发挥的作用 釈照誠
天童寺と日本曹洞宗の悠久たる禅文化の交流史 釈誠信
少林寺的禅与武 釈永信
台湾汉人民间习俗与信仰仪式中的水边行事 林美容・林伯奇
台湾少数民族的丧葬民俗文化 陳偉明
世俗化された仏教への探求 熊召政
禅学国际伝播的卓越贡献者―纪念大谷哲夫先生80寿辰 崔保国
尧舜之道与中国政治文明的原初形态 张允起
安倍长期执政的政治性因素及其遗产 王新生
全球化时代需要具有国际视野的教育家―记大谷哲夫先生 王新生
如淨―道元的曹洞禪法的思想特質 宋立道
The Beginnings of Zen in Japan: A Translation William M. Bodiford
Rujing's “Just Sit”(shikan taza 祇管打坐) and Other Kōans Used by Zen Master Dōgen T. Griffith Foulk
Reflections on the Sōtō Zen Text Project Translation of the Shōbōgenzō Carl Bielefeldt
The Future of Buddhism in Hawaii George J. Tanabe, Jr.

あとがき
プロフィール

大谷哲夫(おおたに・てつお)
1939年生まれ。曹洞宗僧侶(市ヶ谷長泰寺住職)・仏教学者(専門は禅)。駒澤大学元総長(第28代)・駒澤大学元学長(第29代)・都留文科大学元理事長・東北福祉大学前学長。
主要著書に『祖山本永平広録考注集成 (上・下)』(渡部賢宗師との共監修、一穂社、1988・1989年)、『卍山本『永平広録』―祖山本対校』(一穂社、1991年)、『禅学研究入門2 「曹洞宗」』(大東出版社、1994年)、『訓註永平広録 (上・下)』(大蔵出版、1996年)、『道元禅師・おりおりの法話―永平広録に学ぶ』(曹洞宗宗務庁、1999年)、『永平の風―道元の生涯』(文芸社、2001年)、『道元「永平広録・上堂」選』(講談社学術文庫、2005年)、『道元「小参・法語・普勧坐禅儀」』(講談社学術文庫、2006年)、『道元「永平広録・頌古」』(講談社学術文庫、2007年)、『日本人のこころの言葉 「道元」』(創元社、2010年)、『道元「永平広録 真賛・自賛・偈頌」』(講談社学術文庫、2014年)、『道元「宝慶記」』(講談社学術文庫、2017年)がある。

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