■特集
●まえがき/王勇
●海を渡った道教
日本古代と道教/新川登亀男
平安朝漢文学における神仙思想の受容/後藤昭雄
日本中世のコスモロジーと道教の神々/佐藤弘夫
●日本に響く道教の音色
宮中祭祀と雅楽―鎮魂祭を中心に/東儀俊美
雅楽と神仙思想との結びつき―琴という楽器をめぐって/南谷美保
●聖と俗の間
神道祭祀における道教的要素/真弓常忠
えびす信仰と道教/米山俊直
中国の鍾馗と日本の鍾馗―画像イメージの比較を中心に/王勇
●書物を媒介として
善珠撰述仏典注釈書における老荘関係書の引用/河野貴美子
徳川日本と朝鮮の道教の受容−『為善陰隲』の受容をめぐって/黄昭淵
『喫茶養生記』に見られる道教文化の影響に関する試論/江静
『喫茶養生記』に見られる道教文化の影響に関する試論/呉玲
●異国での道教的体験
春桃原をめぐる考察/泉敬史
入宋僧成尋と道教/王麗萍
策彦周良と明代道教/陳小法
大江匡房『忙校不如閑詩序』訳註/吉原浩人
■連載
渤海関連詩を読む(最終回)/蒋義喬
ユーラシアの祭り・村の土埃り 続編(第四回)/星野紘