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真言宗の中核寺院として、創建以来、長きにわたり展開を続けてきた醍醐寺。 醍醐寺はいかにして組織と文物を守り伝えてきたのか― 密教における秘法の相承により形成される「法流」に着目。 それを縦軸に、法流の存続に関わる諸問題に対応すべく寺院社会内部、さらには世俗権力との間で行われた折衝の諸相、 また、聖教をはじめとする寺院史料群の生成・活用・相承について検討することで、 中世・近世を通じた醍醐寺の変容を明らかにする意欲作。 【日本女子大学叢書27】
佐藤亜莉華(さとう・ありか) 1993年生まれ。日本女子大学文学部史学科助教。専門は日本仏教史・寺院史料論。 主な論文に「三宝院門跡満済と報恩院隆源―法流相承をめぐって」(『史艸』57号、日本女子大学史学研究会、2016年)、「醍醐寺僧と根来寺僧の交流とその変容」(『日本女子大学大学院文学研究科紀要』27号、日本女子大学、2021年)、「醍醐寺における法流相承と文書・聖教の生成―報恩院隆源を通して」(『古文書研究』91号、日本古文書学会、2021年)、「南北朝期から室町前期における理性院流と太元帥法別当職の相承―理性院宗助と大覚寺證菩提院光覚の対立」(永村眞編『中世寺院の仏法と社会』勉誠出版、2021年)、「金剛王院流の醍醐寺座主輩出と世俗権力」(『ヒストリア』291号、大阪歴史学会、2022年4月)などがある。