マクラノソウシダイジテン

枕草子大事典

枕草子研究会 編
ISBN 978-4-585-06017-8 Cコード 1591
刊行年月 2001年4月 判型・製本 菊判・上製 1168 頁
キーワード 総記,古典,中古

定価:27,500円
(本体 25,000円) ポイント:750pt

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書籍の詳細

これまでの研究成果を集大成した、研究史上初めての『枕草子大事典』である。本事典の特徴として、主要章段解説では、計106章段それぞれについて、解説の他【章段の内容略説】【主要参考文献】等を付し、主要登場人物解説では、枕草子に登場する人物58名について、解説の他【生没年】【登場章段】【関係史料】などを記した。また、研究文献目録、作品の読解・研究に資するよう編纂した枕草子総合年表、章段対照表を付す。

 

 

目次
第一章 『枕草子』の成立と時代
Ⅰ枕草子の成立とその特徴
  1作品の成立
  2内容の特質
   類聚的章段/随想的章段/日記章段
  3題名考
  4伝本の形態とその特徴
   三巻本/ 伝能因所持本/ 前田家本/ 堺本

Ⅱ枕草子の時代
  1一条天皇とその時代
  2一条天皇とその後宮

第二章 作者と作品
Ⅰ清少納言
  1家系
  2伝記
  3説話
  4言語観
  5意識観
  6美意識
  7音楽観
  8『枕草子』に見える平安仏教

Ⅱ作品
  1主要章段解説
   凡例
   一、春はあけぼの/ 二、比は正月/三、正月一日/ 五、思はん子を法師になしたらんこそ/ 六、大進生昌が家に
   七、うへにさぶらふ御ねこは/ 一一、山は/ 一二、市は/ 一五、淵は/ 二一、清涼殿のうしとらのすみの/
   二二、おひさきなく/ 二三、すさまじきもの/ 二六、にくきもの/ 二七、心ときめきするもの/ 二八、過ぎにしかた恋しき物/
   二九、心ゆくもの/ 三一、説経の講師は/ 三三、小白河といふ所は/ 三四、七月ばかり/ 三五、木の花は/ 三九、鳥は/
   四〇、あてなる物/ 四一、虫は/ 四三、にげなき物/ 四七、職の御曹司の西おもての/ 六四、草の花は/ 七一、ありがたきもの/
   七四、職の御曹司におはします比/ 七八、頭中将の、すずろなるそらごとを聞 きて/ 七九、返としの二月廿余日/
   八〇、里にまかでたるに/ 八三、職の御曹司におはします比、西の廂に/ 八四、めでたき物/ 八六、宮の五節いださせ給に
   八九、無名といふ琵琶の御琴を/ 九〇、上の御局の御簾の前にて/ 九一、ねたき物/ 九二、かたはらいたき物/
   九五、五月の御精進のほど/ 九七、御かたがた、君だち、上人など/ 九八、中納言まゐり給て/ 一〇〇、淑景舎、春宮に/
   一〇二、二月つごもり比に/ 一一五、あはれなるもの/ 一一六、正月に寺にこもりたるは/ 一二〇、はづかしきもの/
   一二三、はしたなきもの八幡の行幸/ 一二四、関白殿、黒戸より/ 一二五、九月ばかり/ 一二七・一二八、二月、官の司に/
   一二九、などて官えはじめたる六位の笏に/ 一三〇、故殿の御ために/ 一三一、頭弁の、職にまゐり給て/ 一三二、五月ばかり/
   一三三、円融院の御はての年/ 一三八、殿などのをはしまさでのち/ 一四六、うつくしき物/ 一四九、見るにことなることなき物の/
   一五二、くるしげなる物/ 一五三、うらやましげなる物/ 一五五、心もとなき物/ 一五六、故殿の御服のころ/ 一五七、宰相中将斉信/
   一七六、雪のいとたかうはあらで/ 一七七、村上の前帝の御時に/一七八、御 形の宣旨の/ 一七九、宮にはじめてまゐりたるころ
   一八四、すきずきしくて人かず見る人の/ 一八五、いみじう暑きひる中に/ 一八七、大路ぢかなる所にて聞けば/
   一八八、ふと心おとりとかするものは/ 一九一、野分のまたの日こそ/ 一九二、心にくき物/ 二〇〇、文は/ 二〇一、物語は/
   二〇七、笛は/ 二〇八、見物は行幸は/ 二〇九、五月ばかりなどに山里にありく/ 二一〇、いみじう暑きころ/
   二一一、五月四日の夕つかた/ 二一二、賀茂へまゐる道に/ 二一八、月のいとあかきに/ 二二四、細殿に、びんなき人なん/
   二二五、三条の宮におはしますころ/ 二二六、御乳母の大夫の命婦/ 二二九、社は/ 二三〇、一条の院をば/
   二四六、文こと葉なめき人こそ/ 二五一、世中に猶いと心うきものは/ 二五二、をとここそ/ 二五三、よろづのことよりも/
   二五八、成信の中将こそ/ 二五九、大蔵卿ばかり/ 二六〇、うれしき物/ 二六一、御前にて人びととも/ 二六二、関白殿、二月廿一日に/
   二七五、日のうらうらと/ 二七六、成信の中将は/ 二八二、雪のいとたかう降たるを/ 二八三、陰陽師のもとなる小童/
   二八四、三月ばかり/ 二八五、十二月廿四日/ 二八八、うちとくまじき物/ 二九〇、小原の殿の/ 二九五、大納言殿まゐり給て
   跋文
   一本

 2主要登場人物解説
   凡例
   一条天皇/ 藤原詮子/ 藤原定子/ 藤原道隆/ 藤原伊周/ 藤原道長/ 藤原隆家/ 藤原斉信/ 藤原行成/
   源 経房/ 藤原原子/ 高階貴子/ 藤原実方/ 源 宣方/ 源 成信/ 橘 則光/ 藤原公任/ 御 匣 殿/
   藤原義子/ 源 俊賢/ 平 惟仲/ 源 済政/ 平 生昌/ 隆  円/ 円融天皇/ 三条天皇/ 村上天皇/
   選子内親王/ 致平親王/ 為平親王/ 藤原道頼/ 藤原義懐/ 藤原佐理/ 藤原相任/ 藤原頼親/ 藤原周頼/
   源 道方/ 源 頼定/ 藤原正光/ 藤原高遠/ 藤原道雅/ 高階明順/ 藤原公信/ 藤原宣孝/ 藤原隆光/
   藤原輔尹/ 藤原信經/ 源 則理/ 源 忠隆/ 源 方弘/ 中納言の君/ 宰相の君/ 小 兵 衛/ 右近の内侍/
   藤原芳子/ 小一条大将/ 藤原実房/ 藤原繁子/

 3古典籍からの影響
   枕草子と漢籍
   和歌
   歌謡
   説話
   日記
   物語
   枕草子と仏典

 4作品への影響
   和歌
   日記
   物語
   随筆
   歌学書歌論書
   近世文学と枕草子
   近代文学と枕草子(明治期)
   現代文学と枕草子(大正昭和平成期)
   枕草子の外国語訳
   年中行事との関係

Ⅲ関係作品
 1清少納言集
 2枕草子絵巻
 3松島日記

第三章 研究史

Ⅰ枕草子注釈書解題
 1明治以前
 2明治以降

Ⅱ研究・評論史

Ⅲ枕草子と教育
  1規範としての枕草子
  2枕草子に描かれた教育観
  3古典教材としての枕草子

第四章 研究展望
  1今後への課題
  2享受者から研究者へ
  3和歌資料との関連を軸として

付録
  研究文献目録
  凡例
  【翻刻影印複製】
  【近現代注釈書】
  【研究書】単行本・所収論文
  【論文目録】雑誌特集号・個人連載・月報・ 論文目録
  【その他】
  枕草子総合年表
  章段対照表

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