カートは空です。
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急激な変貌を遂げる現代中国。「周縁」にくらす「少数民族」は中国共産党の国民統合に対してどのような眼差しを投げかけているのか。現在進行形の社会主義建設をどのように受けとめ、共存共栄を図っているのか。あるいは、党の支配を回避する人々は、どのような戦術・戦略を駆使しているのか。チベット族、回族、ウイグル族、モンゴル族などの「少数民族」と中国共産党の関係を読み解く。
澤井充生(さわい・みつお)首都大学東京都市教養学部助教。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学、博士(社会人類学)。専門分野は社会人類学、中国地域研究、イスラーム地域研究。主著・主論文に『中国のムスリムを知るための60章』(中国ムスリム研究会編、明石書店、2012年)、「日本の回教工作と清真寺の管理統制―蒙疆政権下の回民社会の事例から」(『人文学報』第483号、2014年)などがある。奈良雅史(なら・まさし)日本学術振興会特別研究員PD、Sciences Po Bordeaux, Les Afriques dans le monde客員研究員。筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻一貫制博士課程修了、博士(文学)。専門分野は文化人類学。主著・主論文に「漢化とイスラーム復興のあいだ―中国雲南省における回族大学生の宣教活動の事例から」(『宗教と社会』第19号、2013年)、「『国家の余白』としての『宗教的なるもの』―中国雲南省昆明市における回族の結婚活動を事例として」(『史潮』第74号、2013年)などがある。