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誰も彼もありがたい男色の道に入るのが遅すぎる!!(『男色大鑑』序)…西鶴日本の古典における男色の世界、二次創作、「萌え」の共振、そしてアジアにおけるBL解釈からLGBT事情まで、時代や国の中で変化していく、恋愛・性愛の多様性を探る。
染谷智幸(そめや・ともゆき)茨城キリスト教大学文学部教授。専門は日本近世文学、日韓比較文学。主な著書に『西鶴小説論―対照的構造と〈東アジア〉への視界』(翰林書房、2005年)、『韓国の古典小説』(共編、ぺりかん社、2008年)、『冒険・淫風・怪異―東アジア古典小説の世界』(笠間書院、2012年)、『日本近世文学と朝鮮』(共編、勉誠出版、2013年)などがある。畑中千晶(はたなか・ちあき)敬愛大学国際学部教授。専門は日本近世文学・比較文学。主な著書・論文に『鏡にうつった西鶴―翻訳から新たな読みへ』(おうふう、2009年)、「西鶴が『男色大鑑』に登場するのはなぜか」(国文学研究資料館編『もう一つの日本文学史』勉誠出版、2016年3月)などがある。コミック版『男色大鑑』武士編・歌舞伎若衆編・無惨編(B's-LOVEY COMICS / KADOKAWA)では、原作の解説を執筆。近日刊行予定の西鶴研究会編『現代語で読む西鶴(仮)』(笠間書院)で、『男色大鑑』の一話をノベライズすることに挑戦している。