東洋文庫善本叢書1
コクホウ シキ カホンギ シンホンギ

国宝 史記 夏本紀 秦本紀

公益財団法人 東洋文庫 監修/石塚晴通・小助川貞次 解題
ISBN 978-4-585-28201-3 Cコード 3080
刊行年月 2014年9月 判型・製本 変形判・上製 112 頁
キーワード 文化史,国語学,漢文,古典,中国

定価:27,500円
(本体 25,000円) ポイント:750pt

数量 :
remove add
書籍の詳細
世界に誇る白眉の書物を原寸原色で初公開

司馬遷が撰述した中国最古の通史『史記』。日本では平安時代に紀伝道の必修科目として最重視され、中国古代の歴史的知識の源泉、文章作成の手本としても利用された。
本書はその注釈書である『史記集解』を院政期に書写したもの。二巻同筆ではないが、同時期の書写によるもので、巻首には高山寺の朱印、本文には墨書の古訓、朱のヲコト点を有する。おそらく紀伝道の家に伝来したものと考えられ、日本文化史上、非常に貴重な逸品である。

【本シリーズの特長】
・国際的な東洋学の研究拠点として名高い「公益財団法人 東洋文庫」所蔵の国宝5点、重要文化財6点を含む貴重古典籍全16点を、全12巻にわたって全編フルカラー原寸で影印。
・対象典籍の全編フルカラー影印は史上初。これまでに全編が公開されることのなかった典籍を多く含んでおり、今後の研究の基礎図書となるものである。
・高精細な製版・印刷により、原本の質感を再現。筆致や書入、訓点までもが仔細に観察できる。紙背の墨付も全て影印。
・古典籍に通暁した石塚晴通(北海道大学名誉教授)・小助川貞次(富山大学教授)・豊島正之(上智大学教授)・會谷佳光(東洋文庫図書部課長)による解題を収載。新知見を盛り込み、歴史的・文化的位置づけを明らかにする。

 

 

プロフィール

東洋文庫(とうようぶんこ)
東洋文庫は、大正13年に三菱第三代当主岩崎久彌が設立した、東洋学分野での日本最古・最大の研究図書館である。イギリスの大英図書館、フランスの国立図書館、ロシアの東洋学研究所、アメリカのハーバード・エンチン研究所と並んで、世界五大東洋学研究図書館のひとつであり、その蔵書数は国宝五点、重要文化財七点を含めた約100万冊にのぼる。
基盤となっているのは、G・E・モリソンによって収集された、中国とその周辺に関する欧文学術文献・資料の一大コレクションである「モリソン文庫」と、平安期以後の古写本・古刊本や、江戸・明治期の文人の自筆本など、和漢の稀覯書を久彌自身が蒐集した「岩崎文庫」である。創設時に寄付されたこのふたつの文庫に加え、中国の地方誌や族譜、朝鮮本、安南(ベトナム)本、チベット大蔵経など、その書物のコレクションはアジア全域に及んでいる。
また、収集だけでなく公開と研究にも力を注いでおり、2011年には文庫内にミュージアムを開設し、名品を紹介する常設展に加え、各種の企画展を開催している。研究部門では複数の地域ごとに歴史・文化研究および資料研究を行っている。さらに、フランス国立極東学院、台湾の中央研究院などと協力協定を締結しており、その研究成果を「東洋学報」をはじめとする刊行物で発表している。


石塚晴通(いしづか・はるみち)
北海道大学名誉教授。

小助川貞次(こすけがわ・ていじ)
富山大学教授。

書評・関連書等

★広告情報
「朝日新聞」(2018年11月17日)に全5段広告を掲載しました。

関連商品

この商品をお求めのお客様はこんな商品もお求めです。

おすすめ

  [詳細]
デジタル時代のコレクション論

デジタル時代のコレクション論

中村覚・逢坂裕紀子 責任編集
定価:3,850円
(本体 3,500円)
新装版 正訳 紫式部日記 本文対照

新装版 正訳 紫式部日記 本文対照

中野幸一 訳
定価:2,420円
(本体 2,200円)
図書館員をめざす人へ 増補改訂版

図書館員をめざす人へ 増補改訂版

後藤敏行 著
定価:2,640円
(本体 2,400円)
ハナシ語りの民俗誌

ハナシ語りの民俗誌

川島秀一 著
定価:3,520円
(本体 3,200円)
ショッピングカート