京都伏見に所在する総本山醍醐寺は、平安時代の創建より、いまに至るまで仏法を伝え、その文化財の伝承・保存に力を注いできた。
平成25年、同寺に伝持される69,378点の文書・聖教は、仏教のみならず、政治・経済・芸能等の様々な分野にわたって、日本の歴史・文化を伝える一級の史料として、国宝に一括指定された。
本書は、その膨大な所蔵資料の学問的位置付けと管理のために、文化庁の協力のもと東京大学史料編纂所、日本女子大学に拠点をおいて構築された「醍醐寺史料データベース」を元に、それぞれの史料名・年月日・員数・成立時代・内容・書出・書止など必要な情報を最大限抽出し収載したもの。本書はその第四巻として、第61函から80函までを収める。