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日本神話において、「荒ぶる神」スサノオほど、意表を突くような神はいない。激しい気性、凶暴で獰猛という面から見ても、他の神々とは一線を画すような描かれ方であるスサノオ。その由来はどこから来たものなのか。神話を歴史として見たとき、そこからは何が浮かび上がるのか。『古事記』『日本書紀』などの日本神話を丹念に読み解き、荒ぶる神に隠された謎に迫る。
田中英道(たなか・ひでみち)1942年生まれ。歴史家、美術史家、東大文学部卒、ストラスブール大学Phd. 東北大学名誉教授、ローマ、ボローニャ大学客員教授。主な著書に『日本美術全史』(講談社)、『日本の歴史』(育鵬社)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(講談社)いずれも欧語版、『芸術国家 日本のかがやき』『高天原は関東にあった』『日本の起源は日高見国にあった』『天孫降臨とは何であったのか』『日本人を肯定する』『邪馬台国は存在しなかった』『発見!ユダヤ人埴輪の謎を解く』『老年こそ創造の時代』『「国譲り神話」の真実』(勉誠出版)他多数。