チュウゴクニオケルシャカイシュギテキキンタイカ

中国における社会主義的近代化

宗教・消費・エスニシティ
小長谷有紀・川口幸大・長沼さやか 編
ISBN 978-4-585-23004-5 Cコード 1030
刊行年月 2010年12月 判型・製本 A5判・上製 326 頁
キーワード 中国,社会学,文化史,美術

定価:4,400円
(本体 4,000円) ポイント:120pt

 品切 
書籍の詳細
中国の人々はどのような価値観を持ち、いかに日常を生きているのか。

隣国理解のための最大の鍵である「社会主義」という多面体を、宗教・信仰、消費システム、少数民族問題というアプローチから、民衆の暮らしのなかに読み解く。常に最大の関心事である中国と偏見なく対話するために、私たちは「他者のまなざし」から自由にならなければならない。

 

 

目次
序 小長谷有紀

第Ⅰ部:宗教と信仰をめぐるポリティクス
 廟と儀礼の復興、およびその周縁化―現代中国における宗教のひとつの位相 川口幸大
 上海におけるプロテスタントの宗教空間―宗教政策と日常的実践のはざまで 村上志保
 中国共産党のイスラーム政策の過去と現在―寧夏回族自治区銀川市の事例 澤井充生
 現代中国における墓碑の普及と孝子たち―陝西省中部農村の事例から 田村和彦

第Ⅱ部:社会主義を消費する、社会主義が消費する
 商品化される社会主義―赤いポスターを事例に 高山陽子
 都市景観の再生計画と住民の選択的参与―広州市の下町の事例から 河合洋尚
 オラーンムチル現象にみる内モンゴル・インパクト シンジルト

第Ⅲ部:エスニシティ・アイデンティティの語り方/語られ方
 ウイグル族と「漢化」―文化の二分法を超えて 小嶋祐輔
 欺瞞と外部性―チベット現代作家トゥンドゥプジャの精読から 大川謙作
 現代中国における宗族新興の可能性―広東珠江デルタの水上居民を例に 長沼さやか

あとがき

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