シンブツシュウゴウサイコウ

「神仏習合」再考

ルチア・ドルチェ/三橋正 編
ISBN 978-4-585-21017-7 Cコード 1015
刊行年月 2013年9月 判型・製本 A5判・上製 400 頁
キーワード 仏教,宗教,古代,近世,中世

定価:10,780円
(本体 9,800円) ポイント:294pt

 品切 
書籍の詳細
カミとホトケの関係を多角的に捉えなおす

多面性を持つ「神仏習合」という現象はいかなる論理的枠組みで説明することが出来るのか。
神仏関係を中心に、古代から現代まで、様々な場面で交錯し合う諸宗教のあり方を捉えなおし、新たな日本宗教史の構築を目指す。

 

 

目次
序論 「神仏習合」を再考するために ルチア・ドルチェ/三橋正

第1部 神と仏の関係
神仏関係の位相―神道の形成と仏教・陰陽道― 三橋正
平安時代前期における神仏隔離の制度化と宮廷仏事 佐藤眞人
石清水八幡宮の勧請と八幡神像―童子神信仰の前提として― 松本公一

第2部 習合とは何か―範疇、理論、用語―
二つが一つになるということ―宗教研究における「シンクレティズム」の意味と用法について― トゥリオ・ロベッティ
「仏教」理論の複合性―安然の声論をめぐって― 大内典
日本古代における「神道」の語の受容と展開 吉原浩人

第3部 習合の諸相
本地垂迹の近世―ヒトガミ信仰という視座から― 佐藤弘夫
江戸期里修験の活動における習合的儀礼―甑岳修験道の線香護摩から― 関守ゲイノー
東北前沢における疫神鎮送の山鉾祭―民間御霊会終焉の一事例― 福原敏男

第4部 習合思想の展開
江戸時代前期の曹洞宗における白山信仰 ステファン・リチャ
江戸時代の習合思想―潮音道海の神道説をめぐって― 曽根原理
大英博物館蔵の三種の神器図―神仏習合美術と十九世紀イギリスにおける日本的シンクレティズム理解― ルチア・ドルチェ
プロフィール

ルチア・ドルチェ(Lucia Dolce)
1964年生。ロンドン大学アジア・アフリカ学院(SOAS)准教授、日本宗教センター所長。専門は日本宗教史、仏教学。
著書にEsoteric Patterns in Nichiren’s Interpretation of the Lotus Sutra(Leiden University, 2002)、編著にThe Worship of Stars in Japanese Religious Practice, special issue of Culture and Cosmos 10/1-2(2006)、『儀礼の力―中世宗教の実践世界』(共編、法藏館、2010年)などがある。

三橋 正(みつはし・ただし)
1960年生。明星大学人文学部教授。専門は日本宗教史、古記録学。
著書に『平安時代の信仰と宗教儀礼』(続群書類従完成会、2000年)、『小右記註釈 長元四年 上・下』(黒板伸夫監修、三橋正編、小右記講読会発行・八木書店発売、2008年)、『日本古代神祇制度の形成と展開』(法藏館、2010年)などがある。

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