カートは空です。
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17世紀中葉、満洲族により建国され、ユーラシア東方において覇権を握った大清グルン。その国家政策のなかで、先行する漢族や諸民族の伝統文化は清朝の異民族統治の装置として再処理が施され、演劇もまた、儀礼的な要素が加えられ国内・国外へと発信されるものとなっていった。演劇テキストの詳細な比較検討、同時代そして後世へ与えた歴史的・文化的影響を多角的に検討し、清朝宮廷演劇の歴史上における位置を明示する。
磯部彰(いそべ・あきら)1950年生まれ。東北大学教授。専門は中国文学、東アジア文化史。著書に『『西遊記』資料の研究』(東北大学出版会、2007)、『旅行く孫悟空 東アジアの西遊記』(塙書房、2011)、『東アジア典籍文化研究』(塙書房、2013)がある。